The Ersatz Elevator (A Series of Unfortunate Events, No. 6)
- HarperCollins (2001年2月19日発売)
"A Series of Unfortunate Events"、第六巻。
今回、Baudelaire姉弟妹が預けられたのは、
優しいけど、争い事が嫌いなJeromeと、
町で六番目に重要な経営アドバイザー(?)のEsmeの夫婦。
初めての夫婦の後見人です。
三人が預けられたアパートの通り(というか、町全体?)で流行っているのが、
何が“In”で、何が“Out”なのか。
姉弟妹が、二人を訪ねた時は暗闇が“In”だったため、
通りもアパートの中も真っ暗。
JeromeとEsmeの家は、アパートの最上階にあるペントハウスなのに、
エレベーターが“Out”のため、
到着早々、三人は真っ暗闇の階段をひたすら登るハメになってしまいます…。
この階段が一体どこまで続いているのか、
ペントハウスが何階にあるのか、ドアマンでも知らない有様で…;;
とにかく、“In”に決められた物をすぐに生活に取り入れ、
“Out”を排除するのが、流行の最先端を行っている…と言ったら良いでしょうか?
Jeromeはあまり気にしていないけれど、
これにご執心のEsmeに逆らえないので、Baudelaire姉弟妹も巻き込まれていきます;
もちろん、三人は自分たちの身の安全も心配だけれど、
それ以上に、心配なのが前回寄宿学校で出会ったQuagmire家の三つ子の行方。
せっかくできた親友を巻き込んでしまい、
早くCount Olafの計画を暴いて、三つ子を救出しようと
最初から躍起になっていましたが、手がかりは掴めないし、
どうも今回は重要な場面で、三人がミスったのが結果に響いた気がします…。
ついでに、Olafの今回の作戦が最後まで読んでも、
イマイチ分からなかったんですよね(苦笑
いつも最後は、変装した彼の元に三人が預けられるように仕組む展開だけど、
あんな大きな小細工(?)必要あったのか…。
ちょっと疑問でした;
それにしても、今回のguardianは今まで一番最低だったかも…。
何もしない、立ち向かわない、頑張ろうとしている三人を手伝おうともしない!
これまでのラストは、今後の希望が感じられる最後が多かったので、
ちょっと残念でした。
- 感想投稿日 : 2011年11月9日
- 読了日 : 2011年10月13日
- 本棚登録日 : 2011年10月6日
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