愛蔵版 蛍火の杜へ (花とゆめCOMICSスペシャル)

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本棚登録 : 1342
レビュー : 169
著者 :
saltandyさん 少女向   読み終わった 

星も見えないは好きだ。雑誌掲載時から収録を楽しみにしていた。緑川的ナンパな少年・才谷と、美人だけれど人を寄せ付けない雰囲気を持つ石田。二人の距離の縮め方のありようはたどたどしくも、確かに思いを相手に伝えて。才谷の友人達もいい味を出している。

が、初見の体温のかけらがイマイチ。
竹田から吉尾への思いがよく解らないままに吉尾の押し切り勝ちみたいになっていて、竹田の彼女の谷崎さんが可哀想というか。これ、ハッピーじゃないの彼女だけだよな。俗な言い方すれば、略奪愛だもの。
まぁ単純に吉尾好きになれなかったのが一番。最終的に竹田も嫌いというか、苦手になった。緑川作品では珍しく…や、くるくる落ち葉も主役二人好きじゃないが、うん。
少年少女の未熟で身勝手な、でも大切な気持ちや感情が誰かを傷付ける、その傷付けられた誰かがきちんと描かれていないように感じられて、結局何を伝えたかったのかと。意地悪なものが描きたくて、という言葉をどう受け取ればいいのだろう。尻窄みな印象だけが残った。

後、以前収録されている作品を新たに未収録短編と抱き合わせで出されたことへのちょっとした不満からこの評価で。蛍火自体は以前書いたので割愛かつ評価対象から外した。
書き下ろしも何となく消化不良。とってつけた感が否めない。うーん、嫌いじゃないけど好きでもない。

レビュー投稿日
2011年9月9日
読了日
2011年9月8日
本棚登録日
2011年9月8日
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