海外で建築を仕事にする

  • 学芸出版社 (2013年7月26日発売)
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本棚登録 : 189
感想 : 10
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建築設計者として活躍をする30代~40代の人たちがこれまでのキャリアを振り返る文章をまとめた本。

現在も海外の建築設計事務所で働いている人もいれば、現在は日本に帰国して事務所を構え独立している人もいるが、それぞれの人の中で海外の事務所で働いた経験が建築設計をまとめ上げる力を養う上でとても大切だったことがよくわかる。

また、現在に至るまでのプロセスがとても率直に書かれているが、皆さんとても前向きにキャリアを積んできたことが分かる。

そもそも建築設計者というキャリアは非常に先行きが見えにくい職業ではあるが、そのことに拘泥せず自分の直感や想いを信じて積極的に飛び込んでいったことが結果的に道を切り開いくことにつながっている。

「どうなるか分からない」から動けないのではなく、「どうなるか分からない」けど動いていくことで、何かしらの次のステップに上がっていける。そして、そこから見えた新しい風景の中から次の一歩を考えていくようなことが大切なのだと感じた。

そういう意味で本書の副題の「世界はチャンスに満たされている」ということを感じられた。

建築設計を目指す人以外でも、読んでみると将来のことについてポジティブな見方ができるようになる本だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年2月16日
読了日 : 2014年2月5日
本棚登録日 : 2014年2月2日

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