痴愚神礼讃 (中公クラシックス)

  • 中央公論新社 (2006年9月1日発売)
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感想 : 8
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500年前の本でこんなに笑えるとは思いませんでした。

皆さんの生命は結婚のおかげでできたのでしょうが、結婚する気になれるのも、私の侍女の「軽躁無思慮」アノイアのおかげなのです。

「賢さが少なければ少ないほど、それにつれていよいよ幸いとなる」ソポクレス

プリアポス>ぶどう園の神、生殖を司り、陰茎の形で表される

「たとえ緋の衣を着ても、猿は常に猿」ギリシアの諺

場違いな知恵ほど愚かなものはないのと同じように、逆立ちした賢者ぶりほど無思慮なものはありません。目の前にある物事に調子を合わせず、慣習に従わず・・・>演劇をみてまじめなことを言う人に対して

「阿呆は阿呆らしいことを語る」エウリピデス

「真実は葡萄酒のなかや幼児の唇にある」アルキビアデス

だまされるというのは不幸なことだ、と人は言うでしょう。とんでもない!だまされないほうがずっと酷い不幸なのですよ。事物そのもののなかに人間の幸福があるとするのは、大変な誤りなのです。幸福とは、事物そのものについて人間が抱く意見次第なのです。

人間の精神は、真実よりも嘘によって、はるかにわけなくとらえられてしまうようにできあがっているのです。

学者>法律学者>事実、苦労したものはなんでもかんでも値打ちがあると考えているのです。

「人は正気を失うとしばしばもっともなことを語る」ギリシアの諺

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2010年9月14日
読了日 : 2010年9月14日
本棚登録日 : 2010年9月8日

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