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精神科医は沈黙が読めるようになって一人前さ
特にこどもが相手だと、ハイ、イイエで答えるように質問してしまいがちなので、注意します。ハイ、イイエ、で質問すると、それを積み重ねて判断すると、事実と大きく食い違ってしまうことが往々にしてあります。「お母さん、好き?嫌い?」なんて、もっとも嘘を言わせる質問ですね。せめて、「お母さん、好きなときと嫌いな時とある?どういうときに好き?どういう時に嫌い?」と質問して下さい。その方が、子供に嘘をつかせないで済むでしょう。
「健康とか、正常とかは、持っていて悪くはありませんが、鼻にかけるようなものではありません。」クレッチマー
病名は、《こころ医者》にとって、それほど重要ではありません。精神科では、病名はしばしばレッテル以上の意味は持っていないからです。漱石は躁鬱?統合失調?
大まかに言えば交通手段の進化のスピードに、情報の広がりのスピードが比例するので、常識の変化もそれに比例すると考えることができる。
孤立は被害妄想を起こしやすくさせます。
《こころ医者》にとって、病気には、単純な意味での治癒はありません。>治そうとばかり考えていると、病気と付き合っていくという要素が、考えから抜けてしまうからです。
心の天秤>左右ちょっとの違い>結果でものを見ないで、こころを読む努力をしていけば、それが分かるようになります。
《医者に治してもらう》と考えていた時代の一般の人たちの考え方が、《治療力を持ったコミュニティで患者を受け入れる》という考え方に変わっていけば、これは大きな進化といえますが、それは治るとか、治癒とかの考えにこだわらなくなってはじめて実現するでしょう。
原爆投下は狂気のなせる技だと思います。原爆を落とす正当な理由などあり得ない。でも実際に投下されたのです。
一人になって、だれとも接触しなくなると、間違っても修正できず、どんどん考えが発展していきます。それが妄想です。
難しいことを、少しでもやさしく、やさしいことは少しでも深く、つまらないことを少しでも面白く
- 感想投稿日 : 2010年11月5日
- 読了日 : 2010年11月5日
- 本棚登録日 : 2010年11月5日
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