大学生×日本舞踊宗家御曹司
40年前のこと。
ジャズに傾倒した大学生活を送っていた主人公の前に、絶世の美青年が現れる。文化祭で目にした琴の音に心奪われ、熱烈な手紙を送ったことから、二人の仲は一気に親密になった。
しかし、男同士という関係のいびつさと美青年の想いの強さと束縛が次第につらくなってきた主人公は就職を邪魔されたことで一気に不満を爆発させ、別れを告げる。
それでもなお追いかけてくる美青年に対し、悪友からの誘いが追い打ちをかける。
自分の前で、悪友たちの手で凌辱させるという手で・・・。
このほか時代物が一編収録されています。
JUNE!という濃いお話でした。
どちらも舞台が「今」ではないというのも関係あるのでしょうが、
終始薄暗くねっとりとした、淫靡・・・というのとは少し違う、
後を引く気持ち悪さが特徴です。
団鬼六先生が原作というのを知らずに手をだしたもので、
読み終わってからそれに気づいて「ああ、なるほど!」と思いました。
今のJUNEではなく、いわゆる創世記のJUNEが好きな方向けの一冊ですね。
ただ、淫靡な世界に圧倒されて終わります。
それが、とても心地よいと感じました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
BL(芸能
- 感想投稿日 : 2013年6月2日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年6月2日
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