若きサムライのために (文春文庫)

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レビュー : 138
著者 :
sands0013さん 文庫   読み終わった 

半世紀近くも前に上梓されたにも関わらず、21世紀の現代社会の歪みを目にしながら筆を執っているかのように新鮮さがある。

学生運動に関しては、先鋭化され、暴力が蔓延している分だけ見えやすいしわかり易い。ここを斬るのはそう難しくはないと思う。
だが、特定国からの経済やスパイ行為による這いよる間接侵略に打つ手が無い日本のもどかしい現状を、この時代から正鵠を射て論じていたことにはただただ感服するばかり。

漸く時代が三島に追いついてきたというべきか。

とはいえ、過激思想であることは事実。当時、三島の言うとおりに日本の舵取りが進んでいたら、今頃は間違いなくテロとの戦いに巻き込まれていただろう。
9条バリアなどはまやかしだが、事実としてそれがあるおかげで戦後70年、日本の軍隊は誰も殺めていない。そこはまた尊重するし誇りにも思うべき。

まあ大事なのは今を生きる我々が責任を持って考えること。作中にもあった、現実肯定主義ならぬ現実理想主義というイデオロギーには全面的に賛成したい。

レビュー投稿日
2016年11月6日
読了日
2016年11月5日
本棚登録日
2016年11月6日
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