【Memo】
色々悩んだ時期に読んで自分はまだまだやっていけるなと、
むしろ勇気をもらった一冊。
「自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです…
自分の幸福の観念と、世のすべての人たちの幸福の観念とが、まるで食い違っているような不安…自分ひとり全く変わっているような、不安と恐怖に襲われるばかりなのです…そこで考え出したのは道化でした。」
幼い頃からこのようなことを考えて育った主人公。
成長してからも、どんどん人生の暗闇から抜け出せなくなっていく。
人間の精神的に極限の状況を太宰自身の経験から描いているため、
人が何に悩み、何に苦しんだのかということが生々しくも克明に分かります。自分自身共感できるとこともあり、きっと誰もが考えることなのではないかと思います。しかし、あとはそれをどう捉えるかが問題のような気がします。
落ち込んでるときにこそ読むと
自分自身を客観視できて新たな発見があると思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2010年10月3日
- 読了日 : 2009年11月23日
- 本棚登録日 : 2010年10月3日
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