【最終レビュー】
読破済・彗星編とはがらり雰囲気も変わり、ソフトな空間の中で、登場人物達の1人1人の姿が徐々に見えてきたなといった所です。
人間に置き換えても十分に物語として伝わってくるのが、この著書を通じ実感しました。解説での山室さんの内容に頷くのみです。
簡潔ですが、後は、特に印象に残った内容を抜粋して終わりにします。
『初めて見た、チョウが、黄色なら、「その夏は、すばらしい夏になる」。初めて見た、チョウが、「白い」なら、「その夏は、穏やかなんです」』
『この家(ムーミンハウス)には、「平和」というものが「ない」んでね。「古びてくる」と、「糸」というものは、「きれるんですよ」』(ムーミンパパ)
『「生きるってことは」、「平和なものじゃない」んですよ』(スナフキン)
『「架空の動物」を「主人公」とし、いかにも、「無邪気に、楽しく、生活を描き出し」ながら、それがそのまま、「人間の姿を映し出している」』(解説より。原作の特色について。山室さん)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2013年(専用除く~オリジナルセレクト)
- 感想投稿日 : 2013年9月25日
- 読了日 : 2013年10月1日
- 本棚登録日 : 2013年9月25日
みんなの感想をみる