たのしいムーミン一家 (講談社文庫)

  • 講談社 (1978年4月26日発売)
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感想 : 177
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【最終レビュー】

読破済・彗星編とはがらり雰囲気も変わり、ソフトな空間の中で、登場人物達の1人1人の姿が徐々に見えてきたなといった所です。

人間に置き換えても十分に物語として伝わってくるのが、この著書を通じ実感しました。解説での山室さんの内容に頷くのみです。

簡潔ですが、後は、特に印象に残った内容を抜粋して終わりにします。

『初めて見た、チョウが、黄色なら、「その夏は、すばらしい夏になる」。初めて見た、チョウが、「白い」なら、「その夏は、穏やかなんです」』

『この家(ムーミンハウス)には、「平和」というものが「ない」んでね。「古びてくる」と、「糸」というものは、「きれるんですよ」』(ムーミンパパ)

『「生きるってことは」、「平和なものじゃない」んですよ』(スナフキン)

『「架空の動物」を「主人公」とし、いかにも、「無邪気に、楽しく、生活を描き出し」ながら、それがそのまま、「人間の姿を映し出している」』(解説より。原作の特色について。山室さん)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2013年(専用除く~オリジナルセレクト)
感想投稿日 : 2013年9月25日
読了日 : 2013年10月1日
本棚登録日 : 2013年9月25日

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