花のいのち

著者 :
  • 講談社 (2018年3月21日発売)
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本棚登録 : 25
感想 : 1
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【最終レビュー】

図書館貸出。

タイトル通り、花・植物をベースにした内容。

+:源氏物語の物語より抜粋した

物語に込められた、花、植物との関連性を通しての、寂聴さんの視点を通しての内容。

内面的から滲み出す

[究極を極めた、日本語力の真髄さ]

が、隅々に行き渡るかのように

風情さも同時に絡まり合う空気感。

見た目では、決して見えてはこない世界観が、ありありと伝わってきた。

至って、それを自然体に、独特の奥行きのある

[振り幅のある日本語の巧みな描写]

これぞ、瀬戸内寂聴の作家魂といった

人間味溢れたものも感じられる。

加えて

〈素養・教養〉だったり

〈歴史の流れを踏まえながらの、シンプルな見解〉だったり

〈身近でどう、いかに、心身で自らの中へ感じ取っていくかという問いかけ〉

こういったものも、さり気なく問いかけられたりもする。

こういった

『あらゆる角度から捉えた「想像力』

流石、寂聴さんと、ただただアッパレ!唸る以外には、思い浮かんではこない。

著書を、手に触れ既読したからこそ、こうして肌身で実感していました。

〈未知の日本語、歴史に埋もれた登場人物達の想い等々…〉

より一層掘り下げれば、こうしてあるものだと

改めて考えさせられた内容であることと同時に、まだまだだということも、今一度、痛感したりしながら…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2018年(専用除く~オリジナルセレクト)
感想投稿日 : 2018年6月14日
読了日 : 2018年6月30日
本棚登録日 : 2018年6月14日

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