【最終レビュー】
図書館貸出。
タイトル通り、花・植物をベースにした内容。
+:源氏物語の物語より抜粋した
物語に込められた、花、植物との関連性を通しての、寂聴さんの視点を通しての内容。
内面的から滲み出す
[究極を極めた、日本語力の真髄さ]
が、隅々に行き渡るかのように
風情さも同時に絡まり合う空気感。
見た目では、決して見えてはこない世界観が、ありありと伝わってきた。
至って、それを自然体に、独特の奥行きのある
[振り幅のある日本語の巧みな描写]
これぞ、瀬戸内寂聴の作家魂といった
人間味溢れたものも感じられる。
加えて
〈素養・教養〉だったり
〈歴史の流れを踏まえながらの、シンプルな見解〉だったり
〈身近でどう、いかに、心身で自らの中へ感じ取っていくかという問いかけ〉
こういったものも、さり気なく問いかけられたりもする。
こういった
『あらゆる角度から捉えた「想像力』
流石、寂聴さんと、ただただアッパレ!唸る以外には、思い浮かんではこない。
著書を、手に触れ既読したからこそ、こうして肌身で実感していました。
〈未知の日本語、歴史に埋もれた登場人物達の想い等々…〉
より一層掘り下げれば、こうしてあるものだと
改めて考えさせられた内容であることと同時に、まだまだだということも、今一度、痛感したりしながら…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2018年(専用除く~オリジナルセレクト)
- 感想投稿日 : 2018年6月14日
- 読了日 : 2018年6月30日
- 本棚登録日 : 2018年6月14日
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