のろい男 俳優・亀岡拓次

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年11月14日発売)
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感想 : 12
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【最終レビュー】

図書館貸出。1月末公開(2月鑑賞=前売券購入済)・映画化原作本。

*映画『俳優 亀岡拓次』公式サイト

http://kametaku.com/sp/index.html

今はデジタルフィルムでの手法。

ただ、著書から醸し出されていた『空気』は

一昔前まで主流だった

[8ミリフィルム(クルクルとフィルムが回る『独特の音』)]の[静寂な空間]で佇む中での

〈淡さが絡みつつ漂うかのような『ノスタルジック的要素』〉

著書の全体像からジンワリと流れてくるみたいな『感覚』を、自分の中で、感じ取りながら読み進めてました。

『耳にしたことのある、実在の映画俳優・映画監督等』

『映画の世界にしかない現場の「姿」』から伝わってくるもの

『演技を通しての「内側から滲み出る」その人にしかない「人間像」』

『映画鑑賞ノートが物語る「ふとしたことでの役割」』

『自分は果たしてどんな人間なのかを「映画の現場の空気」の中で「模索」すること』

『「現場の姿」がそのまま、映画館のスクリーンのみで生える「味わいのある空気」にも十分通じうるもの」

拓次の姿を通して、自分はこのように捉えていました。

〈映画の根本から見える様々な部分の「ひとつひとつ」〉を通して

―映画館鑑賞という趣味が持てたことの『ささやかかつ実直な喜び』―

自分で再認識し直せたといった感じでした。

これ以上はネタバレになるので、この辺りで終わることにします…

後は、映画館の空気が漂う空間で、本編を鑑賞することにします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映画・ドラマ等(専用除く~16年迄。原作・関連本)
感想投稿日 : 2016年1月19日
読了日 : 2016年1月19日
本棚登録日 : 2016年1月13日

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