菓子屋横丁月光荘 歌う家 (ハルキ文庫 ほ 5-1)

  • 角川春樹事務所 (2018年8月9日発売)
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本棚登録 : 831
感想 : 75
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【最終レビュー】

予約著書・約、半年弱待ち。図書館貸出。

*活版印刷シリーズ:全シリーズ・既読レビュー

(最終章・既読レビューより)

https://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/459115999X

の後の新シリーズ。

〈映画:ALLWAYS・三丁目の夕日シリーズ:山崎貴監督〉

でのメインストリート界隈の光景を彷彿するかのように

『味わい深さがある趣の世界観』

が、ゆったりと、滲み出てくるかのような、そんな雰囲気に包まれた作風。

幼少時代に遊んだり、楽しんだりしていた

〈祭り〉

〈駄菓子屋の風情ある風味〉

〈あやとりだったり、お手玉、ビーズ〉

といった懐かしさに満ちた

『あらゆる文化(通り、寺院の数々を含む)の空間』を融合させ

この月光荘を介しながら

不可思議な空間を体感しつつ、ここに関係する人達の交友を通して

新しい世界を少しずつ、淡々と見つめて刻み込んでいく、主人公の視点をベースに描かれている。

自然と

『温故知新をいうキーワード』が、ゆっくり、ゆっくりと沸き立っていくかのようなイメージ…


[建物の持つ空気感=目には見えない感度]を踏まえた


『感性そのものが引き立つ描写』

を、読者に投げかけていく

〈言葉では言い表せない、印象深いもの〉

が、特に感じ入っていたポイント、私的な視点において、そう捉えていました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2019年(専用除く~オリジナルセレクト)
感想投稿日 : 2019年3月28日
読了日 : 2019年4月2日
本棚登録日 : 2019年3月28日

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