島はぼくらと

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本棚登録 : 3768
レビュー : 591
著者 :
制作 : 五十嵐 大介 
さらさん 青春   読み終わった 

表紙を見ながら、この子が源樹かなぁ、この子は朱里かなぁとイメージを補完しながら読みました。
Iターン者を積極的に受け入れ成功している冴島。冴島から本土の高校へフェリーで通学している4人の同級生を中心に物語が展開していきます。有名作家の幻の脚本を探しに島にやってきた怪しげな人物や、元オリンピック選手母娘、“地域活性デザイナー”のヨシノ、一見閉鎖的に思える島のコミュニティーですが、彼らとの距離の取り方に試行錯誤の末の慣れを感じました。
素直で純朴な朱里と新(あらた)。Iターンの子、源樹と網元の娘の衣花(きぬか)は、大人の事情を汲み取った物の見方をします。網元の娘であるが故に島を出ることを許されない衣花、大学等へ進学を考えている他の三人。いずれ迎える別れや、島の様々な大人の事情、それらを目の当たりにし、自分達の未来を考える四人に清々しい気持ちになりました。
“大人の事情”の一つ、村長さんについて。作中で衣花達に「大人げない」と酷評されていましたが、人間はいろいろな側面を持ち、ある人にとっては素晴らしい人物であったり、別な人にとってはとんでもない悪人に思われたり、立場によって見え方が異なります。そして、本当の悪人も完全無欠な善人もいないのではないかと思います。そういうところも辻村さんは上手く表現しています。

レビュー投稿日
2015年11月29日
読了日
2015年11月29日
本棚登録日
2015年11月29日
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