『烏金』の続編。
十人以上の孤児たちをまとめて、盗みをはたらきながら何とか食べさせてきた勝平。長谷部家の婆様や金貸しお吟のおかげで、真っ当な生活を送っています。
今回は勝平をはじめとする孤児たちがそれぞれ語り手になり、周りで起こった事件を解決していく連作短編です。
長谷部家の次男、柾が江戸に戻ってきて勝平たちに協力します。柾はある目的を持っていました。そして勝平をはじめとする孤児たちもそれぞれ触れたくない過去があり、事件を解決していく過程でそれを克服していったりします。まるで家族のような絆で、それぞれを思い合う子どもたち。大人たちが思っているよりも、彼らは世の中を知っています。周りの大人たちに見守られながら、子どもたちには立派に成長していって欲しいなぁと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2018年6月17日
- 読了日 : 2018年5月30日
- 本棚登録日 : 2018年6月17日
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