ノベルズ版「ルーンの子供たち 冬の剣」2巻。
お師匠さんのイラストは、髭以外は概ね想像通りでした。
ボリスも段々、よく知っているボリスになってきました。
ボリスと、お師匠さんやランジエとの議論が白熱する場面が特に好きです。一人で平穏に生きていくために強さを求めるボリスと、周囲を巻き込んで強くなっていくべきというお師匠さん、国を変えるための強さを求めるランジエ、という感じでしょうか。
達観しているといよりは、殻に閉じこもってしまっているボリスが、本心から話せる人々に出会えたところで、またしても裏切りが彼を待っています。
それでも、たった一人の信頼できる兄を失い、孤独になった頃よりは、お先真っ暗という感じはしません。ボリス自信が強くなったということもあるし、ボリスとまっすぐ向き合ってくれる誰かが存在しているというところでも、安心感があるのかもしれません。
ハードカバーでの1巻が終わり、次回からは2巻、「月の島」へ舞台が移ります。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー:異世界
- 感想投稿日 : 2010年12月30日
- 読了日 : 2010年12月26日
- 本棚登録日 : 2010年12月29日
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