死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

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本棚登録 : 130
レビュー : 14
著者 :
とやさん 自己啓発:読書   読み終わった 

 読書の有用性について、平易で明快な文章で書かれている。読書好きが言いたいことをことごとく代弁して貰ったようで嬉しかった。
 以下、著者が作中で語っている内容について、特に共感した部分と思ったこと。

「無知の知を知る」
 まさしくわたしが普段の読書で意識していることで、本というのは大抵、個人または複数の著者の持てる知識と筆力を尽くして書(描)かれるもので、一冊でたくさんの知識や学びを得ることができる。世の中に無数にある本の数だけ自分の知らないことがあると考えると、自分の知識の小ささと読みたい(知りたい)本が無数にあることに気が遠くなったりもする。

「考える読書」
 本の内容について「なぜ?」「どうして?」と疑問を持ち、それに対する自分なりの答えを考えながら読んでみる。学術書や実用書なら、著者の言っていることは正しいのか理論的に考察してみる、小説などのフィクションであれば、登場人物の心情や言動の理由を想像してみる、など。ついでに、巻末に参考文献一覧がついていれば、さらに参考文献を辿ってみて知識を深めていくのも楽しい。読書によって読みたい本が増えて知識も深まっていく、読書スパイラル、というか読書沼。

「本は食べ物と一緒」
 自分で面白そうだと思う本を探して読め。どんな本でも、興味のあるところから入っていって、好奇心の刺激される方向へさらに知識を求めていくと、読みたい本の幅も増えていく。わたしも今の自分が小説以外の本を好んで読むようになるとは思ってもみなかった。

「史料性の高い本には、その行間を自分の想像力と思考使って埋めていく楽しさがある」
 妄想系オタク女子か、と思ってしまってすみません。断片的な情報を繋ぎ合わせて頭のなかで風景を再現するのはとても高度な読書だと思う。こうした読書をできるようになりたい。


 その他、経営者としての著者の経験談として、「虚栄心は人が向上したり、社会が発展していく上で欠かせない」「優秀な人ほど隠し事をする(嘘をつく)」など。誰もが持っている業のようなものを否定せず前向きに捉えていることに目から鱗が落ちた。



 本書の印税は全額寄付されるとのことで、寄付先の一つに「滋賀大学経済学部附属資料館」が挙げられており、浅からぬ縁のある身としては、偶然ながら微少な貢献ができて良かった。

レビュー投稿日
2019年2月13日
読了日
2019年2月10日
本棚登録日
2019年2月12日
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