聖書と歎異抄

  • 東京書籍 (2017年4月19日発売)
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感想 : 8
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以前からその活動と思想に気になるものを感じていた本田哲郎司祭と、「他力」などの仏教系著作も多い五木寛之氏の対談ということで、個人的に期待して読んだ。
字も大きく読みやすい。キリスト教と浄土真宗、それぞれの立場から繰り広げられる対話には、面白いほど共通点がピックアップされ、もう浄土真宗はキリスト教にあげてしまえ、と思うほどである。
一つ物足りないのは、五木氏の発言が相対的に多いように思われること。もう少し本田氏の発言もお聞きしたかった。

親鸞信奉者として有名な五木氏であるが、意外と宮沢賢治や日蓮に対しても正当に評価しているような記述もあった。的外れな賢治解釈や、日蓮を過小評価する傾向のある宗教学者たちは見習ってほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年5月30日
読了日 : 2017年5月30日
本棚登録日 : 2017年5月30日

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