元過激派の父をもつ少年の視点からの日常を描いた作品。
東京・中野に住む上原二郎(小学6年生)が主人公。
不良少年から目を付けられるが、友達とともに反抗する。
父は父で右翼や、公安に自分の思想をかまし、自分の生き方を曲げようとせず、騒動が絶えない。
そんな姿に影響されたのか、二郎少年も負けても負けても立ち上がって向かっていく。
そのうち、家族は西表島へ引っ越すことになるが、そこでも父が騒動を巻き起こすことに。
父・一郎の考え方は左よりではあるが、長いものに巻かれない、正義を堂々と正義という姿勢や生き方は、社会にうんざりしている者にとって、励みになりそう。
痛快であり、元気も出るようなすばらしい小説でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
奥田英朗
- 感想投稿日 : 2018年11月10日
- 読了日 : 2009年10月4日
- 本棚登録日 : 2018年11月10日
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