第56回江戸川乱歩賞受賞作。
第一章 殺意
第二章 邂逅
第三章 疑心
第四章 初恋
第五章 遠き日の銃声
第六章 心の闇
最終章 再会
美容院を経営するシングルマザー・岸本万季子は、息子・正樹がスーパーで万引きをしたことで同級生・佐久間直人の兄・秀之に脅迫される。
私立中学の入学を控えた息子を思い、同級生であり別れた旦那の清原圭介に相談し、金で解決しようとするも、秀之は何者かに殺害されている現場に出くわしてしまう。
その事件を捜査する飛奈淳一も万季子、圭介の同級生で、殺害された秀之の体から出てきた銃弾は、23年前、圭介の父親が殉職した強盗事件のときに失われた拳銃が使われたことが判明する。
その事件に遭遇した当時小学6年生だった万季子、圭介、淳一、直人の4人は、その時の拳銃をタイムカプセルにし校庭に埋めた。
23年の時を経て出現した拳銃による殺人事件、4人の思いが交錯するなか、真相が1人の刑事によって白日の下に晒される。
さすが受賞作品だけあって、読み応え十分でした。
南良刑事の推理が冴えすぎなのはご愛敬ですかね。
難しい伏線ではなく、丁寧に読んでいけば分かりやすい小説でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
横関大
- 感想投稿日 : 2018年11月15日
- 読了日 : 2012年10月27日
- 本棚登録日 : 2018年11月15日
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