一挺の拳銃が、家庭に恵まれなかったフリーアナウンサー、元警察官、サラリーマン、家出少女、主婦と巡っていくことによって、それぞれのストーリーが展開される。
ストーリーは現在である「主婦」から過去へ遡るようにして進み、拳銃がどのように渡ってきたのか分かる仕組み。
拳銃の持つ魔力にそれぞれが翻弄されたり、勇気をもらったりと人物描写がとても細やか。
更にラストはその拳銃がいかにして世に出てきたかが分かる。
そのストーリーがまた切なく、感動してしまった。
乃南作品の中でもお気に入りになった作品でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
乃南アサ
- 感想投稿日 : 2018年11月10日
- 読了日 : 2009年9月16日
- 本棚登録日 : 2018年11月10日
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