戦国大名と天皇 (講談社学術文庫)

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レビュー : 5
著者 :
さるぼぼキングさん 歴史全般   読み終わった 

幕府権力が衰える中、天皇の権威は地方においては権力の正統性を担保するものとして重要度が増したが、京畿の大名達にとってみれば天皇を担ぐ経済的負担に値する価値は認められていなかった。
この中央と地方においての天皇の権威に対する反応の違いが面白い。

困窮した朝廷は官位を売りながら細々と命脈を保っていたかのような印象だったが、名ばかりの官職は朝廷の収入源として利用するが、実質的な官職は簡単には与えないなど、思ったよりもしたたかな姿がみえた。

いちばん興味深かったのは、信長に対する三職推任についての部分。
本能寺の変直前のこの時期、信長はすでに天皇を超越した神の如き権威を自らにまとうことはあきらめ、征夷大将軍の任官を望んでいたと。。
そのために三職推任は信長側からの要請で行われたものだった・・・。
武家伝奏、勧修寺晴豊の日記のみならず、前後の資料を踏まえて推論されている。

レビュー投稿日
2013年6月11日
読了日
2013年6月11日
本棚登録日
2013年6月6日
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