老人と海 (光文社古典新訳文庫 Aヘ 1-3)

  • 光文社 (2014年9月11日発売)
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3日間にわたる老人と巨大カジキの闘争も読み応えがあったが、老人と少年の師弟愛に心を打たれた。

老いぼれた老人であっても、少年にとっては漁の師匠なのだ。一方、老人は少年に言ったことを証明しようとする。漁師であり、師匠、男であることの証明だろう。「そんな証明は、もう千度もしただろうが、だからといって意味はない。いま一度、その証明をしようとしている。毎回が新しい回なのだ」(p.66)。こういうしょうもない男の考え方、好きです。

今は結果のみを重視する風潮があるが、周りの態度が変わり、少年が涙する意味を大切にしたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年3月3日
読了日 : 2017年2月27日
本棚登録日 : 2017年3月3日

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