西郷隆盛伝説 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2010年7月24日発売)
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感想 : 1
4

新撰組が好きな友人に「え~、テロ集団じゃん」と言ってボコボコ
にされたのは数年前だ。

幕末から明治維新。いろんな人物が登場している。現在放送されて
いるNHKの大河ドラマもそんな時代だものな。

この時代の人物で誰が好きかと聞かれることがある。私の周囲で
は圧倒的に坂本龍馬の人気が高い。坂本龍馬には申し訳ないが、
テレビ・ドラマで長年教師役を演じたタレントが龍馬好きなのが原
因で、私は龍馬まで苦手になった。

強いてあげれば勝海舟と西郷隆盛なのである。上野のお山の
西郷さんは子供の頃から見ていたからというのもある。

太い眉に大きな目、どっしりとした体格。実物の西郷さんとは違うとの
説もあるが、やはり私にとっての西郷隆盛は上野の銅像のイメージ
なのだ。

本書は西南の役で没したなかに庄内藩の子弟がいたこと、山形県
酒田市に南洲神社があることから西郷隆盛と庄内藩の係わりを
紐解きながら、「賊軍」側からの維新史となっている。

もうねぇ、佐高氏の知識について行くのが精一杯。元々、幕末が苦手
なので名前さえ知らなかった人物がたくさん出て来て、その度に調べ
ものである。

四苦八苦しながら読んだけれど、徹底的に叩きのめされた会津と、
無血開城した庄内の対比など興味深いことが多かった。

いや~、会津に対する長州の過剰なまでの憎しみは嫌悪感さえ
抱くよ。後の下北移封なんてただの嫌がらせだもん。東北は
日本じゃないと思っているだろう。あ…そんな長州の血を引いた
政治家もいるなぁ…。

さて、西郷さん。勝海舟と共に江戸城の無血開城を成し遂げた
功績もあるのに、明治新政府から距離を置き、新政府の要職
に着いた人々を「泥棒」呼ばわり。私利私欲に走り、瀟洒な
屋敷に住み、妾を囲う人々が相当お嫌いだったのだな。

西郷さんの本、もっと読まなくちゃだわ。それに田中清玄や
昭和の政治家・伊東正義のことももっと知りたい。読んだから
といって、佐高氏の知識に追いつける訳じゃないんだけど。

幕末から明治まで、軸足を違えてみると教科書にはない歴史
が見えて来るんだな。どっちが正しいかなんて判断は出来ない
けれど。

山形県と言えば藤沢周平だけれど、藤沢さんは西郷さんを
描いていないのかな?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年8月19日
読了日 : 2013年11月10日
本棚登録日 : 2017年8月19日

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