数奇にして模型 (講談社文庫)

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本棚登録 : 5052
レビュー : 390
著者 :
satoshi910さん ミステリー   読み終わった 

S&Mシリーズ9作目、2つの近接した建物で見つかった絞殺死体と首を切断された女性の死体。

今回もやられました、「普通」にこだわったために真相を見逃しました。
本作で興味深いのは、犀川先生も普通に因われていたこと、ただここでの普通とは「異常者への一般的な解釈」のことですが。


>死は、単純化を望むのかもしれない。
>死ぬまでには、認識したいからだろう。
>何でも良い、鵜呑みにしたいからだろう。

これを読んで直感的に「死ぬのが怖い」と感じました、死に際に自分の人生を認識・鵜呑みにする時に人生を後悔したらどうしようと。

その直後、自分の生き方に自信が無いからそんな風に感じるんだな、と思いました。

そしてこのレビューを書いている今は、まだ単純化が進んでいないから「生き方への自信」なんて青臭い認識をしたのだと思っています。

つまり私はまだ若い、一通り経験したつもりでいましたが、まだまだ青いということですね。


物語中盤の国枝助手と萌絵ちゃんの「正常と異常の違い」に関する議論、特に329ページ、森さんが伝えようとしている(もしくは私が森さんから受け取ろうとしている)概念の本質が書かれているように思います。
でも、まだ完全には理解できていません。

レビュー投稿日
2013年8月30日
読了日
2013年8月30日
本棚登録日
2013年8月30日
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