読書通 知の巨人に出会う愉しみ (学研新書)

  • 学習研究社 (2007年6月5日発売)
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目録学から索引学へ、これが書誌学の進行方向を照らす道標となることは疑いを入れない。
マキャベリの本を読むと溜息が出る。そしてつくづく思うことは人間の偉大さと愚かさである。
書誌学とは畢竟、書物を物として扱う技術を学ぶことというに尽きていよう。内容の芸術性や思想性はひとまずおいて、何はともあれそこに確かに存在する物体としての書物の性質を見極めることであり、いわば書物の物理学である。従って極論すれば書誌学の実行にあたっては、書物の内容にかかわる必要はないともいえる。その変わりそれぞれの時代の確かな産物としての書物そのものがある。
図書学とは、図書を対象として、これを科学的に研究する学問をいう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読書・書誌学
感想投稿日 : 2009年12月22日
読了日 : 2009年12月22日
本棚登録日 : 2009年12月22日

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