石の宗教 (講談社学術文庫)

  • 講談社 (2007年3月9日発売)
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日本人は古来から、石には神霊が籠ると信じてきた。
日本人はギリシャ人やローマ人のように人体の美を石で表現することなく、仏像や神像のような宗教的表現にだけ石を用いた。これは石や神や仏や霊の魂が籠っているというアニミズムが発達していたから。
石に神の魂が籠っているという信仰は、宗教が九的にはアニミズムと呼ばれるが、日本人の庶民信仰は特にこれが強い。
日本人の民族宗教では、死者の霊は山へ帰るとされている。
貴族文化やインテリ(表層)文化は庶民(基層)文化と違って、古代も中世も近世もあまり変化せずに伝承されて現在にいたっている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学・倫理・宗教学
感想投稿日 : 2010年9月12日
読了日 : -
本棚登録日 : 2010年9月12日

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