キリストの身体―血と肉と愛の傷 (中公新書)

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レビュー : 10
著者 :
H.Satoさん キリスト教・神学   読み終わった 

イエスが本当はどんな姿をしていたのかではなくて、彼がいかにイメージされてきたのかということ。
キリストの醜さはほかでもなく神が人間へ降りてきたことの証拠であり、罪で歪められた人間の醜さを贖ってくれる証である。
538年のオルレアン公会議で復活祭にユダヤ人はキリスト教と同席してはならないという決定がなされていたものの、10世紀ごろまでは総じてあからさまな反ユダヤ主義や虐待が表面化することはなかったといわれる。
キリスト教の前身であるユダヤ教は偶像に関してのみならず、そもそも見るということに関してかなり禁欲的な宗教であった。神とはその顔を見ることのかなわない存在なのであり、いわば絶対的な他者であった。
カトリックが信三や傷の伝統的なメタファーを、やや大げさな形で両しつづける一方で、プロテスタントは信仰をますます個人の内面の問題とみなし、もっぱら個人主義的で理念的な観点からとらえるようになっていくだろう。

レビュー投稿日
2010年3月26日
読了日
2010年3月26日
本棚登録日
2010年3月26日
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