エッセイ
読み終わった
2010-02-11T00:02:52+09:00
純文学の神殿から逃亡した読者は、それでただちにいわゆる大衆文学の面白さにつくか。大衆文学は面白さに奉仕している文学である。しかし、これはあまりに奉仕が露骨すぎて、かえって面白くないのである。
サマセットモームは作家は必ず旅行をしなければならないとしきるに説いている。人間を観察する上に旅行ほどいい方法はない。
いろいろな事情で旅が不可能な場合、どうしてその要求をみたすべきか。地図を広げてそのうえをたどりながら、自分が実際にその時に旅行したような空想にふける。
- レビュー投稿日
- 2010年2月11日
- 読了日
- 2010年2月11日
- 本棚登録日
- 2010年2月11日