死者と生きる

  • 早川書房 (2022年10月4日発売)
本で見る
4.50
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 54
感想 : 2

ユダヤ人には墓に花を供える習慣はないが、石を置く習慣がある。ほとんどの人はその意味を知らないが、それはとても象徴的な意味がある。昔、死者が道端や野原に埋葬されていた時代には、そこを通る人々に、特に祭司(コーヘン)と呼ばれる階級の人々に、そこに墓があることをどうしても示す必要があった。聖書の法によってこの聖職者の家系の人々がしたいに近づくことは禁じられていたからだ。死者と接触すると彼らは穢れてしまい、神殿での祭司の役割を果たせなくなる。つまり、墓に置かれた石は、その土地のコーヘンに通ってはならない道を示すためのものだったのだ。P33

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ユダヤ
感想投稿日 : 2023年4月2日
読了日 : 2023年4月2日
本棚登録日 : 2023年4月2日

みんなの感想をみる

ツイートする