清水幾太郎: ある戦後知識人の軌跡 (神奈川大学評論ブックレット 26)

著者 :
  • 御茶の水書房 (2003年11月1日発売)
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感想 : 3

清水は東京下町の下層階級出身だから、終世にわたって、庶民に好感を示す一方、管律大学のインテリに対抗意識を持ち続けた。
こうした庶民思考は彼の平和論にも顕著だった。一方、千五丸山をはじめとした知識人との対利する一因となる。
スラム街の少年だった。
日本の大衆や生活者を掲げて西洋から輸入ウした教養を振りかざす知識人を撃つという姿勢は、福田や吉本とも共通したものであった。
清水が大学に残れなかった一因は下層階級出身の清水を当時の帝大教授との気風があわかなったから。
清水は人間の意味は自己の内部ではなく、外部との関係にあるという信条を持っていた。西洋的な知識人によって鞭打たれる世界の庶民である日本人を擁護することは、清水の一貫した姿勢であtった。それは平和論と社会主義という形で表現されていた。
清水の主張は、
。科学を活用した庶民生活の無期と知識人批判と偶然一体になった反西洋ナショナリズム

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養・学問・知
感想投稿日 : 2010年9月16日
読了日 : -
本棚登録日 : 2010年9月16日

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