グローバル化と国家の変容 「グローバル化の現代‐現状と課題」 (第1巻) (立命館大学人文科学研究所研究叢書)

  • 御茶の水書房 (2009年5月16日発売)
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グローバル化は現代に特有の現象とは言えない。今日のグローバル化の特徴はサテライト技術やテレコミュニケーション網の地球的配置に見られるように、技術的にはIT革命を物理的媒介手段として情報の伝播が即時性と同時性を強め、また運輸手段の改良によって空間の短縮が加速化することで政治経済、社会、文化のネットワーク空間が前例を見ない規模に及んでいることに求めうる。

グローバル化とはかなり最近の言葉であるが、はるか長い歴史を持っている。驚くべきkとでもないが、その歴史はたとえば、世界市場、世界経済、帝国主義、世界システム、世界社会、帝国の生成といった別の言葉でも表現されてきたが、その起源をめぐっては論争が繰り返されている。

世界市場が十分に機能するためには世界市場のレベルで信用と競争のシステムが構築される必要がある(マルクス)

グローバル化の恩恵を受けたのは中国、インド、ベトナムを含めて自由市場の標準化のルールにくみしなかった諸国である。
IT革命と結びついて、グローバルなコミュニケーションのインフラが変化している。世界規模で新しい情報が伝達されるようになったことと結びついて、商品とサービスのグローバルな市場が形成されている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国際関係
感想投稿日 : 2012年4月22日
読了日 : 2012年4月22日
本棚登録日 : 2012年4月22日

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