ノルウェイの森、スプートニクは、日本語・日本文化の意味がもつレズビアンの位置づけとそのイメージの再生産を知る重要な文学。
確かに1960年代末の同性愛者は病気とされ孤独の中で苦悩しており、情報がない中で女性同性愛者という自己の名前さえ知らずに苦しみ続けていた。
ぼくらはこうしてそれぞれに今も生き続けているのだと思った。どれだけ深く致命的に失われていても、どれほど大事なものをこの手から掠奪されていても、僕らはこのように黙々と生を贈っていくことができるのだ。
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カテゴリ:
村上春樹
- 感想投稿日 : 2009年10月30日
- 読了日 : 2009年10月30日
- 本棚登録日 : 2009年10月30日
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