自壊する官邸 「一強」の落とし穴 (朝日新書824)

  • 朝日新聞出版 (2021年7月13日発売)
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感想 : 11

 安倍政権を扱う新聞連載の書籍化。書名は元々「首相官邸vs.霞が関」のようだったが、最終的にこうなった。官僚との関係だけでなく党、党内では石破、また支持者との関係も扱っており、また18年総裁選とコロナ禍を「安倍1強の揺らぎ」と評しているので、現在の書名となったのだろうか。
 政と官、友と敵、(外交における)功と罪、変容した自民党、と各章のタイトルからほぼ想像されるとおりの内容だ。安倍総理自身に加え官邸官僚、また菅長官の人事権行使も記述。和泉補佐官や杉田副長官など菅政権にも残った人々も登場。後書きでは「問題点の多くは菅政権と地続き」とあるが、両政権を比較する本が将来出たら読んでみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2021年8月23日
読了日 : 2021年8月23日
本棚登録日 : 2021年8月23日

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