不老不死: 仙人の誕生と神仙術 (講談社現代新書 1108)

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  • 講談社 (1992年7月1日発売)
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感想 : 1

 不老不死や方術に凝った皇帝と言えば始皇帝がすぐ浮かぶが、漢の武帝もそうだったとは。また桃ならともかく、丹砂や雄黄といった鉱物性の仙薬は現代から見るといかにも体に悪そうだが、唐の天子20代のうち6人はこれで命を落としている。同様に丹薬を飲んでいた武則天が81歳まで生きたというのが不思議だ。
 「気」の内丹なら服薬よりはマシだろうし、呼吸法なら健康に良さそうだ。他方で房中術の書に儒家の聖人の名をつけたものが多い。儒教で重要な跡継ぎを作るためというのが著者の説明だ。唐の皇帝には仏教の僧侶も仙薬を与えていたことと合わせ、儒仏道の垣根は低かったのだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 中国
感想投稿日 : 2021年4月9日
読了日 : 2021年4月9日
本棚登録日 : 2021年4月9日

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