難民たちの日中戦争: 戦火に奪われた日常 (歴史文化ライブラリー)

著者 :
  • 吉川弘文館 (2020年9月17日発売)
4.00
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 18
感想 : 4

 発生した難民に対し、日本軍は宣撫、愛路などと呼ばれる現地工作を行うも、きちんと対応できていたようにも見えない。国民政府と共産党の難民救済の記述もあるも、全国的な効果は不明だ。
 著者は1938年の広東市街地空爆が欧米特に米の非難を呼び、「日中戦争がアジア太平洋戦争へと拡大する最も重大なターニングポイントとなった」としている。知日派グルー大使も著書で「日本の名声は再び回復することはできない」と書いているぐらいだ。
 また著者は、1940年代には村落や地域住民を直接の対象とする作戦がなされたことで、それまでとは一線を画するとしている。住民・村落の「敵性」を理由とするが、既に当時、非戦闘員を区別する国際法は日本も認識していただろうに。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 中国
感想投稿日 : 2020年11月13日
読了日 : 2020年11月13日
本棚登録日 : 2020年11月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする