国際安全保障学会創立50周年記念の編纂とのこと。1冊2頁で百数十冊を紹介。既読本もあるが大部分は未読で、本書を読むだけでも勉強になる。日本の安全保障論の主流とは異なるだろう大田昌秀の著作も含まれる。
また、冷戦後には非伝統的安全保障にも間口拡大、これを踏まえた防衛学会から国際安全保障学会への名称変更、理論を用いた研究の不足、安全保障研究をタブー視するかつての空気と圧迫に屈しなかった少数派の研究者、防大と防研に始まり次第にコミュニティー拡充、といった日本の安全保障研究の雰囲気が各コラムを通じ感じられるのもいい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
その他
- 感想投稿日 : 2024年5月25日
- 読了日 : 2024年5月25日
- 本棚登録日 : 2024年5月25日
みんなの感想をみる