冒頭の医者とのやりとりから早くも精神の奥底をえぐられるような感覚を覚え、一気に読んでしまった。
中村さんの小説は心配になるくらい人間の陰鬱を掘り下げていて、それを自分自身、他人事として、ただの小説として客観視できない部分も多くて怖くて苦しくなる。
今回読後は正直、自分の中にある目を向けたくないことや、気付かないですむことはもう考えないようにしよう、そんなことしない方が絶対楽に幸せに生きていけるよ、と思った。中村さんの本読まないようにしようとさえ思った。
でもたぶんすぐに読むだろう。
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- 感想投稿日 : 2012年10月24日
- 本棚登録日 : 2012年10月24日
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