坊っちゃん (新潮文庫)

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本棚登録 : 7921
レビュー : 824
著者 :
さてぃさん 小説   読み終わった 

読んだ後の率直な感想として
「切なかった」

主人公坊ちゃんの性格は、まっすぐな性格で裏表があるのは嫌い。
それでいて近所にすむ育ての親の代わりのようなおばあさんを大事に、そして田舎に来て尊敬の念させ抱く、とてもいい青年のイメージ。

ストーリーは、大学を卒業していやいや勧められた田舎の中学校
に新人教師として赴任するが、色々な事件に巻き込まれその中で疑問や悪を心の中で抱きながら葛藤するお話である。

設定は学校である。しかし自分はこのお話の状況が仕事であったり
社会で経験する大人の汚さを描いていると感じた。
周りで何か起きても結局は「大人(組織)の都合で自分に良いように仕向けていく」そんな便宜を図る行為は悲しい。

その中でも、この主人公は、悪に向かう正義を存分に発揮していた。
寝床でのバッタ事件、お団子、温泉事件、うらなり君からの彼女ぶんどり事件、高知のお祭り喧嘩事件、恐らくそのすべてに当人の過失があまりないように感じる出来事さえ、学校のお偉いさんは周りのせいでなく
あなたが悪いと押し付け、ともすれば濡れ衣を着させる演出を立てる
というのもいじめに近い印象をうけた。
印象的な言葉は、「履歴なんて構うもんですか、履歴より義理が大切です」
P123より引用

正義を貫く、坊ちゃんの行動に万歳!
また読みたい。

レビュー投稿日
2011年4月27日
読了日
2011年4月26日
本棚登録日
2011年4月26日
3
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