演劇 vs. 映画――ドキュメンタリーは「虚構」を映せるか

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  • 岩波書店 (2012年10月20日発売)
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感想 : 13
3

普段好きで公演を見ている青年団を取り上げた映画があるというので、
観たところ、ドキュメンタリー映画にとても興味が湧いたので、
本を読んでみた。

映画を見た時、上映時間に驚き、四年くらい前の映像なことに驚き、
完成度に驚き、ということは映像自体の時間はきっと膨大で、
取捨選択に大変な時間がかかってそう、ということでまた驚き、
だったのだが、その大変な編集をどのように進めたのかがわかった。

あの長い上映時間は、実は観て得られるものに比べたら、
充分短いんじゃないかと思った。
あの上映時間で、青年団の活動をあんなに面白く、
濃密なかたちで見ることができたことは貴重だと思う。
自分の目と耳で、青年団の活動を間近で観察できれば、
自分なりの解釈で色々なものを受け取れるだろうけど、
そんな機会に恵まれないし、時間もかかるし、
しかしこの映画は、想田監督という視点を通して、
ずっしりと情報を受け渡してもらえるのだ。

個人的なことだけど、想田監督が青年団に興味を持った経緯に、
すごく同意した。

「虚構」のことについては、また改めて考えてみたいと思った。

それから、岡田利規さんとの対談で、
二人ともしっかり睡眠時間を取らないとダメなタイプということがわかり、
なんだか安堵した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本と文化
感想投稿日 : 2013年1月5日
読了日 : 2013年1月4日
本棚登録日 : 2013年1月4日

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