神々の国の首都 (講談社学術文庫)

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本棚登録 : 156
レビュー : 15
著者 :
制作 : 平川祐弘 
Kさん 日本と文化   読み終わった 

小泉八雲さんは、この本の中で、自国の文化の進んでいることを誇ったり、
その逆に他の文化を低く見たり、他の宗教を軽んじたりすることなく、
純粋に他の文化に対して尊敬の念を持ち、新鮮な驚きを表現しています。
寺へ詣でた八雲さんの態度に大変共感し、好感を持ちました。

菊の花のかたちをした砂糖菓子を、
噛み砕いて食べることで美しい形を台無しにしてしまうと気が咎めたり、
浴衣を着て盆踊りに出かけてみたり、
加賀の潜戸へ行くことを楽しみにしていたり、
また、海が綺麗だとつい泳ぎたくなったり、
庭の草木や蛙や鳥を愛でたりする八雲さんに惹かれます。

日本人の柔らかい微笑みが好きだと八雲さんは度々賞賛していますが、
八雲さんのような人格であればこそ、
そのような微笑みを向けられたのではないかと思いました。

ただ日本の美しいことを褒めているだけなのではなく、
八雲さんは日本の神話や神道や仏教や伝承についてよく知っていて、
深い理解があり、
彼自身さらに色々なものを吸収したいのだという姿勢を感じます。
そのような態度は同じ日本人でも歴史や文化が好きな人は、
とても共感するものなのではないかと思います。

レビュー投稿日
2012年11月25日
読了日
2012年11月22日
本棚登録日
2012年11月22日
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