面白かった。やっぱり、面白いと思うことに真剣な人は、自分で自分なりに面白さに向き合ってるんだなって思った。「仕事の本」だなんて思って読んでない。

自分が特に興味を持った点をまとめた。
・他の人に負けたくない「好き」をもつこと、そしてそれを常に最新の情報に更新すること
これはすごくよくわかるのだけど、自分には難しいのは、なかなか一つの好きなことを長く続けられないこと。またその好きなことに戻ってきたりするけど、ブランクが生じたりして、常に最新の情報にするっていう点は、なかなか難易度が高いと思った。簡単そうに思えるけど、結構難しい。
・自分の感情が動いた時に、その理由や構造を突き詰めて考えてみる。
自分の感情が動いた時、その理由を考えてみるのは、一番安上がりな娯楽だと思う。これをやることで自分の好きなもの・嫌いなものを見つける力が格段に上がる。自分の感覚的な部分を言葉にして他人に説明できるようになる。

やっぱり、作っているものを見て、好きだなと思ったら、何かしら共感する点があるってことだから、作り手の普段の考え方も自分と馴染みのあるものになるのかなと思った。

2014年10月26日

読書状況 読み終わった [2014年10月26日]
カテゴリ お笑い関連

オリエンタルラジオに興味があって読んだ。二人とも言葉にするのがうまい。そして素直で真面目。一番興味があるからだけど一番面白かった。
他のコンビのも面白く読んだ。あんまり馴染みのないコンビも、こういうことを考えるコンビなんだなぁ、という発見があって好感度が増した。タカアンドトシに興味が湧いた。

2014年9月28日

読書状況 読み終わった [2014年9月28日]
カテゴリ お笑い関連

滑稽さが気になるものがいくつかあった。「猿と蟇との餅競争」というのは、蟇の鈍くさいけど愛嬌のある様子がいい。「瓜の大事件」という名がついている話は、八幡太郎義家、安倍晴明、忠明という名医、観修僧正という名僧が登場する。今昔物語にありそう。「分別八十八」という話は、「むかしむかし奥州のある村に、八十八という名前の男が六人住んでいました。綽名がなくては誰が誰だかよく分りません。そこで一人は気が荒いから外道八十八、一人は博奕が好きで博奕八十八、一人は…」と始まり、導入から惹き込み方が強くて面白い。物語の類型が詰まっていて興味深かった。

2014年9月28日

読書状況 読み終わった [2014年9月28日]
カテゴリ 日本と文化

この私小説は、もともと「マンスリーよしもとPLUS」に連載されたものに、加筆修正を加えたもので、中田さんの視点から、「事実に即したつもり」で書いたものだそう。マンスリーよしもとの連載が終了したのは2012年2月、本書の出版は2013年12月、間が空いている理由は、恥ずかしさを感じていた青春時代に対して、適切な距離が取れるようになったからだとあとがきで語られている。
滑らかで読みやすい文章で、中田さんのデビュー前の様子が書かれている。特に、相方との出会いの部分はとても臨場感があった。二人のやりとりに青春を感じた。時間が経って振り返る、若いころの、気の合う友達との日常体験っていうのは、なんだか切なくて良かった。
面倒なくらい理論的に考えた結果を遂行して、でもたまに自由に「こうしたい」という直感的な気持ちに素直に向い合って、どっちにしたってまっすぐ努力している様子が爽やかで疾走感があった。

2014年9月20日

読書状況 読み終わった [2014年9月20日]
カテゴリ お笑い関連

同じ高校の生徒5人のそれぞれ異なる立場からの目線で綴られていく小説だけど、3・4番目の沢島亜矢、前田涼也ぐらいから、急に興味を持って読み進めることができた。登場人物の輪郭が次第にはっきりしていくのが面白い。すごく丁寧で、ありきたりのようでありきたりではない絶妙なバランスで描かれているように思う。人物一人一人が枠にはまった寓話的なキャラクターなのではなくて、もっと広がりを持った人物だからなのかなと思う。
もう一作読んでみたいなと思った。

2014年8月16日

読書状況 読み終わった [2014年8月16日]

竜馬が江戸へ剣術修行に来た。
桂小五郎や岩崎弥太郎も登場する。
幕末の小説は初めて読むけど、
竜馬が人に魅力に富んだ人に好かれる人物として描かれている。
スラスラ読めるので、全八巻は長くなさそうだ。

2014年8月9日

読書状況 読み終わった [2014年8月9日]

雑誌での連載をまとめたものだそうで、投稿された短歌に対して、添削をしているので、要点がとてもわかりやすい。説明もわかりやすい。非常にフランクな調子で語られている。

短歌といえば、百人一首や伊勢物語など古典でしか触れたことがなかったけど、現代でも短歌という表現手法を用いて創作をしている人もいるのだと、初めて体験した。

演劇でも、現代口語劇というものがあり、とても親しみを持っているのだけど、短歌でも、同じような現代口語で歌を詠むという活動をしている人がいるのだなと、その姿勢は共感できるもののように思った。

2014年8月1日

読書状況 読み終わった [2014年8月1日]
カテゴリ エッセイ

『日本その日その日』は全三巻なので、この巻が最後。
モースさんが岩国を訪れる。吉川氏に周防のお土産をもらう。「外側には桁構の不思議な範式を持つ、驚く可き拱橋の絵が書いてあった。」とある。今でも見ることができる錦帯橋が、こんなふうに過去の手記に描かれていると、時間を飛び越えて不思議な感覚に陥る。そしてモースさんが描写すると、普段、名前を知って、その名前で簡単に呼んでいるものたちが、いかに面白い形状や個性を実際持っているのかということを、知ることができる。しかもそのお土産の箱の中にカワゲラの巣が七つ糊付けにしてあるってどういうことなんだろう。

「この上もなく地獄的な叫び声をあげながら、お互に勢よく撲りつけ合う。」これはモースさんが描写した剣道の様子。
「福沢氏の有名な学校」でも講演している。福沢諭吉とモースは同世代。「福沢氏の有名な学校」という風に言われると、急に同時代感があふれる。
宮島では、手づから鹿に西瓜を食べさせたりしたらしい。

2014年7月23日

読書状況 読み終わった [2014年7月23日]

軽快で嫌味のない文章だった。人物が魅力に富んでいた。
でも、また、この筆者の他の本を読んでみようかな、とまでは今はいかなかった。

2014年7月21日

読書状況 読み終わった [2014年7月21日]

今まで読んだ保坂さんの小説には、猫がよく出てきていたけど、この本の『猫に時間の流れる』は、主題が猫だったので、終始猫の話題が続く。もう一つの『キャットナップ』は半分以上猫の話。
『季節の記憶』に比べたら、理屈っぽさが少なくなったようにも感じた。

2014年7月20日

読書状況 読み終わった [2014年7月20日]

M-1グランプリの特集は、優勝者、決勝進出者へのインタビューと、各年の大会のレビューからなる。
インタビューは、聞き手が良いのか、読み応えがある。
各年の大会のレビューは、なんだか文章の調子が辛口というか、それも気持ちのよい辛口というよりも、意地の悪い辛口に感じて、読んでいて苦笑いをした。
アンタッチャブルの漫才が、また観たいと思った。

2014年7月19日

読書状況 読み終わった [2014年7月19日]
カテゴリ お笑い関連

描かれていることが、自分の生活とは遠くはなれていて、表現や行動は異なるが、根底は同じ悩みかもしれない、と思うと、全く共感できないということではないと思った。

2014年7月5日

読書状況 読み終わった [2014年7月5日]

山里さんと若林さんの対談が目当てで読んだ。もちろんそれは面白かったのだけど、オリラジの特集が一番印象に残った。

私は『エンタの神様』を見ていなくて、しかもその時期お笑いをほとんど見ていなかったから、オリエンタルラジオのネタをほぼ観たことがなかった。この本によると、オリラジがブレイクしたのが2005-2007年だそうだから、私はそこから7、8年後の今になって初めて武勇伝を観て、面白さに驚いたことになる。この雑誌には、オリラジのこれまでがまとめられていて、どのような曲折を経て今に至ったのかがわかる。若いうちから売れたことで、芸歴に対して順当に売れていった他の芸人が経験したのと同じような道が歩めなかったことによる苦労も多かったようだし、売れたあとの停滞も大分しんどかったみたいだけど、それでも前に進むために随分考えて取り組んだ様子が伺えた。二人ともとても好感が持てた。今生きている人の物語に接するのは楽しい。
それ以外の記事も面白く読んだ。

2014年7月2日

読書状況 読み終わった [2014年7月2日]
カテゴリ お笑い関連

保坂和志さんがとても好きで、読みはじめた。ここで語られている作品をそんなに読んだことがなかったけど、こんなに色々語られると興味が湧いてくる。こういう本は、出てくる作品をしっかり読んだ上でアレコレ言われていることをよく理解する楽しみと、あまり知らないけれどもこういう本から興味を持つきっかけにする楽しみがあると思った。

2014年7月1日

読書状況 読み終わった [2014年7月1日]
カテゴリ エッセイ

第1章 直喩
第2章 隠喩
第3章 換喩
第4章 提喩
第5章 誇張法
第6章 列叙法
第7章 緩叙法
という構成で、各レトリックを丁寧に解説している。

ことばのレトリックは、説得術という実用的な機能と、芸術的あるいは文学的表現の技術という役割とを担っている。
レトリックは笑いと切り離せないものだなと思う。この本で、佐藤信夫さんがさまざまな例を挙げて解説しているが、この著者自体、ユーモアがあり、解説も穏やかな笑いに包まれている。

2014年6月27日

読書状況 読み終わった [2014年6月27日]

2006年の再演を観たことを思い出して、どんな風に書かれていたのかふと気になって読んでみた。
上演もすごく笑いが多くて面白くて、だけど最後がちょっと切なかったような記憶があったのだけど、戯曲を読んでその時の気持ちがもう一度浮かんできた。
観た再演からもう8年くらい経っているけど、すごく面白い。戯曲読んでるだけでも笑える。もう一度上演を観たい。

2014年6月15日

読書状況 読み終わった [2014年6月15日]
カテゴリ 戯曲

最近になって番組の『たりないふたり』を見て、山里さんと若林さんのタッグに興味が出てきて、二人のインタビューが読めるということで買ってみた。
インタビューは、どういう点で息があっているのか、どんなことを考えているのか、そういうことが語られていた。山里さんが、若林さんについて、「たぶん同じことをこれから悩んで、同じ人を嫌いになって、同じタイミングで心のセキュリティー外して、「ん?」って思われたりするんだろうなって。」って言っていて、すごくいい表現だなって思った。
その他の芸人さんのインタビューもとても中身が詰まっていて面白かった。
『潜在異色』、見てみよう。
この雑誌は本当に面白くて、買った雑誌の中でこんなにしっかり楽しく読んだのはこれが初めてかもしれないという勢いでした。

2014年6月14日

読書状況 読み終わった [2014年6月14日]
カテゴリ お笑い関連

『ぐずぐずと思い病んでいるあいだに、時間のほうが俺を追い抜いてしまっていたということじゃないか!』『この理論はあきらかにおかしい、因果関係が、時間の進行方向が反転している。』というような、特徴的な時間感覚が描かれている。物語というか、展開というか、話には流れがあるけれど、出てくる人物に名前が与えられていない。第三者の目線で出来事が語られる。男の感情が、客観的に表面に露出したものが描写されるけれども、内面の描写が少ない。登場人物の感情に共感させようと書いた小説ではないように思う。そういう点で、だれもが読みやすいという小説ではなかった。
それでも、起こる出来事がなんだか不思議で、不安定さが漂っていて、牽引力があるので、最後まで読み切られたんだと思う。
作者がどんなことに興味をもって、この小説を書くに至ったのか、気になる。そういうことを踏まえて読んでみたら、もう少し面白がれる点が発見できる気がした。

2014年6月14日

読書状況 読み終わった [2014年6月14日]

映画の方を先に観た。映画の監督・脚本も前田司郎さんなので、小説は映画のストーリーと全く同じなんだと思って読んでみたら、結構色々な設定や話の流れが違っていて、映画は映画の面白さ、小説は小説の面白さ、ということ、書き分けがなされているのだということを、一つのこの作品を通して感じて、そういう点でも興味を持った。
映画も、小説も、人物同士のやりとりが、「こういう気持ちが自分にもあるな」というところがあるのが好きで、そして読後に少し前向きになるところがとてもいい。
小説の中で、好きな映画がなにか訊くという場面があって、そこで「そういうなんか、値踏みみたいになっちゃうから、駄目なんだよ」っていう台詞がある。この場面がいいなって思った。

2014年6月13日

読書状況 読み終わった [2014年6月13日]

『季節の記憶』の続編。解説はドナルド・キーンさん。
「時間」について考えることが多い。終盤で猫の茶々丸が「迷い猫」として探されているという展開になった時は、今までにない、ちょっと大きなできごととして、読んでいる私の目の前にも立ちはだかってきて、同じ目線で一喜一憂した。居心地のよい関係の一部が喪失するかに思えたけれど、そんなことはなくてちょっと安心した。

2014年6月8日

読書状況 読み終わった [2014年6月8日]

このエッセイを読みすすめて、お笑いをはじめたての頃は確かに暴君だなぁと苦笑いをしたけれど、きちんと失敗を認識して、前向きに改善していっている。失敗を通して、「自分がおもしろいと思うことをやる」ということにたどり着いて、一心不乱に邁進する様子に好感を持った。『自分の仕事に義務感でなく楽しさが加わると、作業のスピードや集中力など段違いに違うというメリットを感じる機会は多々あった。』と書かれている。義務感を感じてしまうと、その行為が労働になると思う。労働になると、対価を求めてしまう。対価を求めることは、自分でその行為に勝手に限定的な価値をつけてしまうことだと思う。楽しいと思えると、創造力や集中力が上がる。そういうことに気付いて、言語化して、度々自分を励ます糧にしていることに共感したし、誠実だなと思った。

2014年6月3日

読書状況 読み終わった [2014年6月3日]
カテゴリ お笑い関連

日頃から自分について考えた時に、ベストセラーやヒット映画は面白さをある程度説明不要で他人と共有できる面があるけど、そうでないものの場合、どういう特徴があってなにが面白いのかということを説明しなければならないという必要にかられてきたために、好きなものを説明すること自体にも楽しみを見つけた(言い換えたら、説明すること自体を楽しむ必要があった)んじゃないか、とか、自分が共感する人の共通点は何だろうと思った時に、自分と他人との違いを感じた時、その違いが自分に瑕疵のあるもののように言われるなどして納得できず、そういう気持ちについて考え込んだことがあって、その結果数の論理に不賛成だって思うようになった人なんじゃないだろうか、とか思っていた。

今回この本のあとがきで、保坂和志さんが
(引用)「と、こんなことばかり書くから、私のことを「理屈っぽい」と批評する人がいるけれど、私はむしろ「好き・嫌い」を判断の最初の基準におく感情的な人間だ。しかし、私の「好き・嫌い」の基準が世間一般とかなり違っているために、周囲の人たちとの接点を作り出すためにどうしても理屈が必要になってくる。子供時代から、自分と周囲の溝を埋めるために私は一所懸命考えて、相手を理解しようとした(中略)。そういうわけで、自分が考えたり感じたりすることが多数派の意見と同じだったことなどほとんどないから、多数派と意見が合わない人の苦労はなりわかると思うし、エッセイを書くとき、私はいつもそういう人たちのことを考えている。」(引用おわり)
と言っていて、まさに、このような考えが下地にあるから、色々なことを共感するのだな、と思って、とてもうれしくなった。

本文では、他にも考え方に同意する箇所が多くて、挙げたらきりがなかったのだけれども、全ては上記の件に尽きると思った。

そして、同意しているばっかりでもなくて、自分にはなかった新しい視点もあって、刺激を受けた。

2014年6月1日

読書状況 読み終わった [2014年6月1日]
カテゴリ エッセイ

一つ一つが意図的に面白く書かれているので、飽きない。エッセイだからと言って、思っていることを好き勝手に書くのではなくて、読む相手を楽しませようという姿勢を感じる。エッセイで書かれている行動から考えると、かなり能動的に色々なことに挑戦している。しかし、その書き方は、直ぐ飽きてしまう自分を動かすために、とか、やりたいなと思いつつしないでいるのを防ぐために、とか、どうにか自分を追い込んで行動的な自分になっている、と言った調子なんだけど、そういいながら結構楽しそうだなぁ、と思った。

2014年5月25日

読書状況 読み終わった [2014年5月25日]
カテゴリ お笑い関連

夏目漱石の随筆集。
過去のことに思いを馳せることが多い。人との関わりの中でどのような考え方をもって、どういう行動を取ってきたのかということに、少し触れることができる。
(九)と(十)の太田達人との交流がとても好きだった。ささやかなやりとりにときめきを感じた。
また折があれば読み返したいと思った。
『硝子戸の中』という、自分の書斎から眺める外の世界という題名が、自己の内と他者という関係の象徴に感じて、なんだか切なく思う。

2014年5月24日

読書状況 読み終わった [2014年5月24日]
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