そして世界に不確定性がもたらされた―ハイゼンベルクの物理学革命

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レビュー : 18
澤田拓也さん 科学   読み終わった 

量子力学が生まれ、確立していくまでのヒューマンヒストリーを綴った一冊。特に原題の通り("Uncertainty - Einstein, Heisenberg, Bohr, and the Struggle for the Soul of Science")、ソルヴェー会議を中心にしたアインシュタイン、ハイゼンベルグ、ボーアの3人を中心とした中盤で描かれる論争戦は、量子力学がほぼ確固とした理論として受け入れられた現在から見ると滑稽なところがあるのも含めて、印象的です。それにしても、この当時の人は、よく手紙を書いていたんですね(しかも、こうやって参照されるのは、ちゃんと取っておいているということなんですね)。今の世ならE-MailやBlog/SNSなので、もっと話が早かったのかもしれないですね。

なぜ今更、量子力学なの?という疑問はありますが、サイモン・シンなどが開拓した、特定の有名な科学的テーマを巡った人間模様をきちんとした科学知識の背景を押えて書くという、サイエンスライティングの一分野としてありなのかな、と思います。

前提知識の過多に影響されて、好き嫌いはあるかと思いますが、私としてはまずまず楽しんで読めました。

タイトルが原題と大きく違っていますが、キャッチーで味のあるタイトルだと思います。

レビュー投稿日
2009年12月26日
読了日
2008年7月26日
本棚登録日
2008年7月26日
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