ゲノムが語る23の物語

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本棚登録 : 149
レビュー : 8
澤田拓也さん 科学   読み終わった 

遺伝子学関連のサイエンスライターが、23本の染色体の中に含まれる遺伝子を取り上げて、それぞれにちなんだ話をつむいでいる本です。各染色体についてひとつづつ必ずテーマを見つけて書く(他にいいテーマがあっても同じ染色体で重なっていると選べない)という自らに課した制約条件にも関わらず、まとまりもあって、(この手の本にしては)読みやすい本に仕上がっていると思います。この辺りは、ライターとしての力量とこの分野における情報収集力(情熱)が感じられるところです。この人の『やわらかな遺伝子』(ちなみに"Nature Via Nurture"という原題がこの人の立場をよく表してます) というのも、この本と内容がかぶるところもありますが、よい本だと思います。

この本が書かれたのが1999年。その後すでに8年、有名になったES細胞/iPS細胞研究の発展も含め、同分野では多くの研究成果が出ているんではないかと思います。また、新しい知見を元にした本を出してほしいところです。

それにしても、改めて遺伝子の影響は思ったよりも深くまた精妙なもんだと感じさせてくれます。また、本書内でも文言を変えて繰り返されているように、「遺伝性」と「不可避」とを混同してはいけない、ということも忘れていけないことですが。

レビュー投稿日
2009年12月26日
読了日
2008年5月26日
本棚登録日
2008年5月26日
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