著者のスティーブン・レヴィは、米WIRED誌のエース記者で、先日発売されたWIRED vol.3にもAmazonのジェフ・ベゾスCEOとNapster創始者のショーン・パーカーに関する素敵な署名記事が掲載されていた。こういう立場の記者がいることは素晴らしいことだと思う。 600ページを超す大著だが、読み飽きない。
この本を書くにあたり、著者はGoogleの内部に入り、多くの関係者から直接話を聞く機会に恵まれた。その事実がこの本を特別なものにしている。Googleの成功だけでなく、中国やSNS市場での蹉跌についてもその経緯が詳しく記されている。
この本が出版された後も、Motorola Mobilityの買収やGoogle+の開始など大きな出来事があった。最近ではプライバシーポリシーの統一という微妙な話もあった。まだまだ続きがある。
Googleはある意味まだ特別なポジショニングを持つ会社であることは否定できない。そして、Don't Be Evilという社是の持つ意味はますます大きくなっているように思う。
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通信
- 感想投稿日 : 2012年4月30日
- 読了日 : 2012年4月25日
- 本棚登録日 : 2012年4月30日
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