どこの書評を見たのか記憶がないが、書店でぱらぱらと見て、読みたくなった本だ。
著者は在日3世で、1950年に鳥取県で生まれたと巻末にある。エッセイ集だ。
著者の父は朝鮮籍を選んだため、生涯に一度しか故郷に戻れなかった父の背中を見守るという文章がいい。
「他(者)の痛み(苦しみ、つらさ、悲しみ)を感じ取り、思いやる感受性、想像する力。これが、たとえば国家や民族という枠組みを超えて、人と人とを結びつけていく何より確かなもの」と著者は言う。やさしいまなざしがエッセイにちりばめられている。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年11月15日
- 読了日 : 2012年11月15日
- 本棚登録日 : 2012年11月15日
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