聴くということ

  • 第三文明社 (2012年9月21日発売)
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人との向き合い方、自分の見つめ方、フロイトの説に対する反論と心の構造についての展開。現在のコーチングやリーダーシップなどについての考え方のベースになっていると思われれる。

安易なトラウマ、毒親論を一刀両断。

人の心は、バイオフィリアとネクロフィリアという生へ向かう心と死へ向かう心が相克しているという。そして、このネクロフィリアを抑え、バイオフィリアの力を引き出していくのが心理的治療だという。聞く技術というのは、カウンセリングのアクティブリスニングの技法ではなく、見えないものに耳をすますことであるという。

親の愛はこれまで発明された中でもっとも偉大なフィクションの一つ。

その人が自由だと言えるのは、親の過ちを証明する必要もなければ、親の正しさを証明する必要もなくなったときです。

フロムからの人がよく生きるための提言は以下。

自分自身の行動を変えること
世界に関心を広げること
批判的思考
自分を知り自らの無意識に気づくこと
自分の身体に気づくこと
集中し瞑想すること
自分自身のナルシシズムを発見すること

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年7月24日
読了日 : 2019年7月24日
本棚登録日 : 2019年7月24日

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