八月の博物館 (角川文庫)

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本棚登録 : 454
レビュー : 55
著者 :
制作 : 影山 徹 
Sayuriさん 文庫   読み終わった 

 僕がこの本に出会ったのは、中学二年生の時です。それから何度も何度も読み返し、高校二年生のときに五十回を超してからは、もはや、数えていません。
 僕が小説を書くことに興味を作ってくれた大切な一冊で、いまでも、どうしても書けないっていうときの支えになってます。
 三つの物語が交錯し、たしかに物語はとても難しいかもしれません。でも、その三つの物語はお互いに干渉し合い、最終的にひとつの物語になります。それはまるで、どこからが空想で、どこからが現実なのか、分からなくなってしまう。そういう感覚です。まさに、「なんだって!」です。
 ちょっと分厚い本ですが、この面白さが癖になるとあっという間の時間です。だれもが好きになれる作品ではないですが、僕が自信を持っておすすめする一冊です。

p.s.
 つい先日、上野の国立科学博物館で、大英自然史博物館展をやっていて、僕も見に行きました。そこにあった様々な展示品は、まさにこの物語の中で描かれていた「博物館の歴史」でした。国立科学博物館は作中にも登場します。フーこの振り子も、今も変わらず、僕が「地球の自転の音」を聞きに来るのを待っていました。物語を追体験しているような、貴重な体験でした。

レビュー投稿日
2017年5月6日
読了日
-
本棚登録日
2017年5月6日
2
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