奇妙な人々――被虐、加虐、露出狂といった性癖持ちであったり、クトゥルフ神話と『イカ娘』の漫画を混ぜたようなイカ人間だったり、果ては“地球上の全ての生物から嫌われる”という特性持ちだったり…いわばひとつずつ何かしらの業を背負った11人の少年少女、通称「オッドマン」たちと、彼らの中のひとりへ恋したゆえに、その輪へ入っていこうとするひとりの少女の話。
露悪的なほど下品で頭の悪いギャグが続くのに、デザインはいつもながらスタイリッシュ(今回は表紙まで格好良い)。また、情報量が凄まじい漫画だけれど、パロディや引用の弾幕の陰で、ふと熱い台詞が出るのは憎い(episode 006のゴディバの啖呵には痺れた。ついでにいうと「露出狂」という通り名を「ゴディバ」と読ませるセンスも素晴らしい)。
1話ごとのページ数が短く、連載ペースも早くなかったので、単行本化はないだろうと諦めていたけれど、いざ単行本で読めてしまうと、完結まで書籍化してほしいと祈らずにはいられない。いつか完結巻が出ますように。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2018年3月31日
- 読了日 : 2018年3月31日
- 本棚登録日 : 2018年3月31日
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