娼婦たちから見た日本 黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、チリ (角川文庫)

  • KADOKAWA (2016年5月25日発売)
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感想 : 7
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目次に 黄金町の文字があったので
思わず 読んでみました。
普通なら あまり手には取らない 知らない世界でしたが
黄金町のちょんの間。
学生時代 伊勢崎町に遊びに行き 
少し足を伸ばすと 裏通りに それはありました。
当時は単なる 飲み屋としか 見ておらず 記憶にもとどまっていませんでした。
今回 読んでみて そういう場所で 
数々の女性達が 色々な思いで 働いていたのかと 知ることができました。

こういう 職業は今でこそ お小遣い欲しさにという人も多いけど、
過去には 貧しい農村の娘達が 家族の為に 自らを犠牲にして
最後には命までも犠牲にする人も 少なくなかったそうだ。

この本は 日本人の国内での活動だけではなく 外国人の国内での活動 そして
日本人が海外に出稼ぎに行ったという 話も含まれていた。
外貨を稼ぐ為に 沢山の女性達が異国に行き、そして 亡くなっていったそうだ。

私は 家族のため、国の為に 自分を犠牲になんて 多分 できないです。

多くの女性達の 悲しみの上に 私達の命がつながっているのだと
しみじみ思う本でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月29日
読了日 : 2022年4月29日
本棚登録日 : 2022年4月29日

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