完訳ロビンソン・クル-ソ- (中公文庫 テ 3-3)

  • 中央公論新社 (2010年10月23日発売)
4.05
  • (14)
  • (15)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 227
感想 : 15
3

 いちおう英文学をやっている人間なのにちゃんと読んだことがなかったので、恥じ入りつつ購入し読了。
 ロビンソンがあまりにたくましく、堅実に、着実に無人島の自給自足を成立させていくので驚きました。友人に「いま『ロビンソン・クルーソー』を読んでいる」と言ったところ、「何その海洋少年冒険小説な感じ」と言われましたが、あんまりそういう感じではなかったですね。ロビンソン、むしろ農業とか牧畜とかしていますからね。
 読みやすくっておもしろい訳でした。解説で、この作品がどう読まれてきたかの批評史について簡単にまとめてくれてあるのも便利。「経済人はロビンソンを愛す」というのは、読んでみれば至極納得です。総じて楽しく読みました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(海外)
感想投稿日 : 2011年1月4日
読了日 : 2010年11月28日
本棚登録日 : 2010年11月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする